2015年9月29日火曜日

創立記念日に寄せて


                       『創立記念日に寄せて(10月4日)』

【アシジの聖フランシスコについて】
今年もさわやかな秋の訪れとともに10月4日の聖フランシスコ幼稚園の創立記念日が訪れて参りました。この日は全世界の教会でアシジの聖フランシスコが天国に誕生したことを記念して、お祈りを捧げお祝いする日です。ちなみに、第266代の現在の教皇様は、貧しい人、弱い立場の人たちを大事にされている方として、アシジの聖フランシスコを保護の聖人に選ばれております。聖フランシスコはイタリア中部地方の小さな街アシジで11282年(1181年とも言われる)に生まれ、45歳で生涯を閉じています。

【全てのものは兄弟・しまい】
聖人は、草木や花を愛し小とりに語りかけ、弱い立場の人々を大事にし、隣人愛を説き、平和を希求し、全世界の人々に尊敬されている聖人です。異教徒(キリスト教徒以外の宗教を信じる人)でさえも、聖人をされる人は数多いと言われています。自然界に対しても広い心を示されました。神によって創られたものは、すべてよいもので、兄弟姉妹と呼んで、全てのものを大事にされました(例えば兄弟なる太陽・姉妹なる月など男性名詞・女性名詞に応じて兄弟姉妹と呼んだ)。この聖フランシスコ精神を現代社会に生かすべく世界の環境の保護の聖人として仰がれています。アシジの聖フランシスコほど環境の保護の聖人にふさわしい人はいないというべきでしょう。

【イエスさまの生まれ変わりのような聖人】
聖人の生活は、聖書の中のイエス・キリストの生き方そのものでした。常にその生き方の理想を追求しました。謙遜で憐れみ深いキリストが病人や罪びと、そして弱い立場の人々を大事にされたように、聖フランシスコもキリストの生き方に自分を合わせようと努力しました。その結果、神は聖フランシスコが亡くなる2年前(1224年)には、キリストが十字架上で受けた釘と槍の傷跡を聖人も頂いて、キリストに全く似た姿になりました。そしてその傷は、キリストが十字架に磔にされて亡くなられた金曜日には血が滴り、大変な痛みを感じられたとのことです。

【アシジの聖フランシスコの遺産】
クリスマスに教会やカトリック関係の施設・修道院などに足を運ぶとミニ馬小屋が飾られているのを目にすることがあると思います。この習慣が広まったのは聖人がリボトルトという場所で、キリストの誕生を再現したいとの強い思いから、馬小屋の中で眠るキリスト(その時は本物の赤ちゃん)・本物の馬や羊を連れてきたことからです。

【聖フランシスコに見守られている幼稚園】
このような聖人に見守られている幼稚園に通園している園児と保護者の皆様が、自然界やあらゆる生き物を大事にし、特に人間に対しては弱い立場の人を大切にし、赦しと慈愛の心豊かな人間になることを聖フランシスコも望んでおられることでしょう。聖フランシスコと共に本当の世界平和を祈り求めるように致しましょう。